中間管理職をしていると自分がリーダーという場面とメンバーという場面の両方を経験します。
皆さんも、今リーダーをしている方もメンバーの方もいらっしゃると思いますが、「マネジメントがいまいちだなぁ」や「リーダーシップをもっと発揮すればいいのに・・・」など、思うことはないでしょうか?
私も同じです。リーダーに対して、こういうマネジメントは嫌だな、と感じることは、ちょくちょくあります。でも、恥ずかしながら、先日はたと気づいたのです。
リーダーにされて嫌だったことを、メンバーには普通に求めていたということを。
たとえば、私は企画課長をしていたので、組織の幹部のミーティングの段取りをしたり、進行をしたりする場面を多く経験してきました。
その時毎回、幹部ミーティングの進行はトップがやるべきでは?と感じていました。
私の会社では、幹部ミーティングの進行は、企画ラインの課長が行うことが多かったです。幹部ミーティングといっても、組織も大きかったので、マネジメント層が行うミーティング、と表現した方が正しいのですが、概ねそうしたミーティングの事務局的な業務をしていた、と理解ください。
私の会社が特殊なのかもしれませんが、テレビで官公庁の打ち合わせなどを見ていても、仕切りは大体事務局が行っています。大きな規模であれば、トップの発言は重要なので、責任者と発言者を分けることは必要かと思いますが、6~8名程度の規模でも、トップが会を進行するというのは、中々みませんでした。
また、別の話になりますが、最近は、リモートワークを導入しているという会社も聞くようになりましたが、私の会社もここ数年でリモートワークをする社員が増えてきました。
リアルの時は会議室の予約等がありましたが、リモートだとその予約の手間が圧倒的に楽になります。にもかかわらず、出社する人がいて、そういう人たちのために会議室の予約や環境整備をしなければならないということがしばらく続きました。大体そういう人に限って「今日の会議室はどこを抑えてる?」と聞いてくるのです。全く持って、いい加減自分の面倒は自分で見てよ、という心境です。
しかし、これが自分のチームとなると、逆のことをしてしまっていたことに気づきます。
私のチームはリモートを促進していました。ある日、出社している人が私だけで、メンバーはすべてリモートという日がありました。定例のチームのミーティングを行う日だったのですが、自席で出ると周りに迷惑がかかるので、個室に移ろうとして、はたと場所の予約がされていないことに気づくのです。
リーダーが出勤してきているのに、場所の予約が必要なことに気づかないとは全くなってない、と思ってしまっていたのです。
また、ミーティングが始まると、メンバーが進行してくれるのですが、それを当たり前に思っていました。自分としては、今後課長になっていく人材なのでファシリテートの機会は多く持つべきだ、という感じです。
ただ、よくよく考えてみると、そういう育成面の思いも嘘はないのですが、単に私が楽をしたいのです。悪気はないのですが、上げ膳据え膳は圧倒的に楽です。
自分が幹部に対してあるべきと感じていたことと、真逆のことをメンバーに求めていて大いに反省しました。
【明日のために】人の本質は「性善説」でも「性悪説」でもなく「性楽説」である前提で対策を
コメント