スピリチュアルを実生活に活かす

宇宙の法則

スピリチュアルや宇宙の法則は「ふわふわ」ものとして捉えられがちです。
ここでいう「ふわふわ」というのは、日本語の本来の意味合いを少しオトナ語的に使ったものです。要するに掴みどころがない、具体性に欠けるという意味合いでビジネスなどの現場では使われているかと思います。

※全く今回の話題とはズレますが、糸井重里さんが「オトナ語の謎」という本を出版しています。随分前の本ですので、時代ズレしている言葉もあるかと思いますが、40代以降の方には特にヒットするとても笑える本ですので、おススメです。

さて、話を戻してこの「ふわふわ」ですが、理科の実験や数学の公式のような、もしくは予言を的中させるといった明快な事実を見せて証明するということが出来ない以上、この要素が残るのは仕方ありません。

しかし、ビジネスのノウハウと同様に、この宇宙の法則の思考を日常に活かすことで、より私たちが生きやすくなることも実感として持っている方も多くいるのではないでしょうか?

今日は、私自身の上手くいったこと、いかなかったことを交えて、スピリチュアルを日常に活かすということについて書きたいと思います。

妬みと自分

まずは、スピリチュアルを日常に活かせていないなぁ、と感じた出来事です。

営業チームのメンバーがお客様とのミーティングをセットしてくれました。上司として関係性を築く上でも有難いことです。当日予定を空けて準備をしていました。

その日、私の上司にあたる人が、その予定に気づき自分もミーティングに参加したいという事で申し出がありました。有力なお客様なので、その上司としても挨拶しようと考えるのは特に違和感もないことなので承諾しました。

打合せの日、上司は冒頭の挨拶と名刺交換だけするのかと思ったら、そのまま会議室に残ります。自社の業務や取引状況など、私が話す予定であった内容を上司が話し始めました。そして結局最後まで話し切ったため、私の話す部分は特にありませんでした。

正直まいったなと思いつつ、口をはさむことはなく我慢しましたが、会議後に上司が私に向かって、もう少しお客様に入っていって欲しい、というコメントをした時には、さすがにカチンときました。

お客様にとって見れば、営業担当者とその上司という相手ですが、言い換えると、窓口として実務を回してくれる担当者と、意思決定を握っている責任者という位置づけです。上司が二人出てきたら役割が被ります。お客様にとっては役割の被るプレーヤーは二人はいらないのです。

私としては上司に対して「あなた分かってます?」という感じです。少しイラっとした表情をしていたと思いますが、それ以上何か起こることはありませんでした。

ただ、しばらくたってから私自身は正しい考えだったはず、と思いつつ、イラつくということは何か気づくべきことがあったんだろうな、と感じました。

まず、思ったのは、上司が残ったことをネガティブなことと捉えていたということです。スピリチュアルな観点からは出来事は全てニュートラル、ポジティブ・ネガティブはその状況をどう認識するか、ということです。

まず、私は最初の時点で、自分自身でその状況をネガティブにとらえていました。誤解の無いように記載しておきますが、上司は各メンバーへの理解もあり、自分の思いも持った人です。要するに私がネガティブを選択したということです。自分が自由に場をリード出来ない、自分の存在をユーザに主張できない、と「自分が勝手に思った」のです。

その状況下で果たせる最も良い役割を考える事、行動することだけにフォーカスすれば良かったのです。今、ここ、自分に集中していないので、意識の対象は自分ではなく、自分が勝手に作り上げた「邪魔をする上司」に向いてしまっていたのです。

怒り、妬みという感情がおさまってきました。

スピリチュアルや宇宙の法則について理解したように書いているのに、全く理解していなかったのです。この出来事は良い気づきとして、反省と今後への活力となりました。

「ない」ではなく「ある」ことに目を向ける

次はスピリチュアルを意識して良かったと感じた事例です。

ある時、複数のリーダとあるベテラン社員のAさんが仕事をしない、ということについてどうするか議論をしていました。

Bさんがやっていた仕事をAさんが対応していたが、最近になって「自分のチームでこの仕事をするのはおかしい」といって、ボイコットするという内容でした。
もともと、Aさんは評論家気質で、仕事に対して色々文句はいうが、条件が整った状況でないと仕事をしない、という感じでした。

以前のリーダも色々頭を悩ませていたのですが、リーダがGさんに変わって相性があったのか、Aさんは特に問題を起こすことなく、しっかり仕事をしてくれていると話してくれていました。

そんな矢先のことだったので、またか、、という感じでもありました。
リーダ達は主にこんな話をしていました。

  1. Aさんがやらなくなった仕事をどうやったら、やらせることができるか?
  2. Aさんが絶対にやらないと言い出した場合、他のメンバーで代替が可能か?
  3. もし2)の場合、皆が文句を言わないようAさんに別の仕事をやらせられるか?
  4. Aさんも他の人も出来ない場合、その仕事をやらないという選択肢が取れるか?

色々と話をしたあと彼らは私にどう思うか、と聞いてきました。一見1~4は、Aさんという問題社員がいる中でどうやって仕事を回していくのか?という点では妥当で具体的な検討案かもしれません。しかし、もの凄く違和感を感じました。はっきり言えば一ミリも共感できないのです。

そのため、私は検討案と全く関係のないことを聞きました。

1)Bさんがやっていた仕事をAさんがやっていたということだが指示したの?
2)どれくらいAさんはBさんの仕事をやってくれていたの?

1)は特に指示していない。2)はBさんが退職されたあと2か月ぐらいということでした。
それを聞いて私は以下のように言いました。

まずは、、Bさんが辞めた後、Aさんが何も言わずに仕事を引き継いでしてくれていたことに感謝じゃないかな、、それをした上で、どうしてやらなくなったか、理由を聞くんじゃないの?

スピリチュアルをしていると、相手を変えられない、変えられるのは自分、という思考になります。リーダーたちが検討している1~4の案は、全て「どうやってAさんに何かやらせるか?」という思考でした。それに違和感を感じていました。

Aさんがやっていないことばかりに目が向いていて、やってくれていることには、全く関心が向いていないのです。

私の発言の理由は、実は自身の身近な体験にありました。私は自分で言うのも何ですが、家事を結構する方です。仕事の合間に夕食を作ったり、掃除機をかけたりするのですが、皆当たり前の扱いでし誰からも褒められないのです。

逆に、何かやっていない事があると、今日あれはやってないのか?と奥さんに聞かれます。
いやいや、やってないことを指摘する前に、やってることに感謝でしょ(苦笑)と正直思います。

引き寄せの法則では、望む未来を決めて、その未来の自分の意識・発言・行動で日常を過ごし、望みを実現していきます。法則を学んでいる人達にとっては、基本中の基本です。

我々は誰も、Aさんに対して、あれをやっていない、これをやっていない、と指摘する世界に行きたいとは皆思わないはずです。望んでいるのは、Aさんが意気に感じて仕事をしている姿を見て、周囲も元気をもらう、という未来です。

私たちが、そのパラレルワールドに移るためにすることは、今選べる行動の中から、その世界に最もフィットする行動をするだけなのです。

その後、Gさんは、Aさんに感謝を伝えると同時に面談をしてくれました。Aさんは、少ない社員数の中、Bさんの仕事を自発的に引き継いだのにも関わらず、皆それを当たり前に扱って、誰も気にかけてくれていない、、、もう絶対に続けない!と思っていたそうです。

その後Gさんは、チームのメンバーを話してBさんの仕事を、チーム全員で分担して行うことに決めました。これはGさんの指示ではなく、メンバーがAさんの状況を見て、Aさんだけに負担を寄せるのではなく、皆で協力して助け合ってやっていこう、と発言してくれたから、だそうです。

仕事をしていると、日々問題は起きますが、スピリチュアルの学んでいてよかったな。と思った場面でした。

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