引き寄せが失敗したときに考えるべきこと
引き寄せの法則では「意識がフォーカスしているものを引き寄せる」ことになります。
私たちの感覚でとらえると、お金やパートナーといった欲しいものがあって、それを強く望むことで、手に入る(引き寄せられる)と考えがちです。
しかし、引き寄せが上手くいく人といかない人がいるのも事実。今回は、引き寄せが失敗したと感じるとき、うまくいかないと感じるときに考えるべきことについて書きます。
ないにフォーカスしている自分に気が付く
引き寄せが上手くいかないときは、おおむね以下の3つのいずれかが原因ではないかと思います。
- 意識が「ない」ことに向いている。
- 特定のモノに固執している。
- 行動をしていない
2番目と3番目については、以下の記事で解説していますのでご覧ください。
引き寄せの法則を理解しよう。なぜ引き寄せがうまくいかないか。
今回は1番目の「意識が「ない」ことに向いている」とは何か?またどうやって気づくか?について書きたいと思います。
意識が「ない」ことに向いているとは?
「意識が「ない」ことに向いている」というのは「欠けているモノを埋めたい」という考え方です。
最初に考えるべき意識の持ち方は「ないものを手に入れたい」という考え方をしていないか?ということです。
とはいっても、これ分かりにくいですよね。。
「ない」から手に入れたいのであって、すでに「ある」のであれば、欲しいと思わないのでは?と感じます。
そう、普通私たちが、何か欲しいのは「今ないもの」で「ないので手に入れたい」となります。
「お金がないから欲しい」「パートナーがいないから欲しい」です。
しかし、この考え方は「ない」という状態に先に意識がフォーカスします。
これはつまり「ない」という状態を引き寄せるという事を意味しています。
特定の人の愛情を得たいというときも、同様に今現在は得られていない、だから欲しい、ということですが、同様の原理で「得られていない」状態になる方向に引き寄せの法則が働きます。
「ない」ベースの思考にどうやって気づくか?
皆さんは不平等を感じることはないでしょうか?
不平等を感じるときは、自分の理想姿とのギャップにフォーカスがいっているときです。嫉妬であったり、誰かを羨ましいと思ったりする感覚も近いものがあります。
この場合に気づくべきことは、自分が今立っている位置ではなく、自分が立ちたい位置(理想の状態)との差分に目が行くのです。これがない、あれが足りていない、という発想です。とはいえ、立ちたい位置を目標として持つことは悪いことではありません。理想を描いてそこまでの差分を明確にし、差分を埋めるために行動を積み重ねていくことは大切です。
しかし差分に対して、不公平・不平等を感じるときにあります。「あいつはずるい」という思いです。これが「ない」ベースの思考になっているときです。
逆を考えたことはあるでしょうか?「自分が不平等に得ている」という視点です。
ほとんどの人はないでしょう。自分は他の人に対して何を持っているのでしょうか。もしそれが思いつかないとすれば、想像力が欠如しています。まず、不平等というのは、平等になったら、自分自身は今より良くなるはず、という前提で考えているのです。
本当に平等になったら、今より状況が悪くなるかもしれません。その想定はありますか?
あるにフォーカスするための過ごし方
まず、私たちが陥りがちな「ない」ということに先に意識が向いてしまうケースについて、書いてきました。しかし、ない状態で「ある」ということにフォーカスするのも難しく感じると思います。ここでは「ある」ということにフォーカスを持っていくアイデアをご紹介したいと思います。
「ある」ということにフォーカスする
「ない」というときは、以下の左側の図で示したように、欠けているポイントにフォーカスが当たっています。「私はパートナーがいない」「私がお金がない」という感覚です。この「ない」部分にい意識をフォーカスして「埋めたい」という発想です。
見るポイントを変えてみましょう。同じ絵なのですが、右側の絵を見てください。先の度白色の部分、つまり自分がないと感じているところに意識がいっていましたが、自分が今持っているもの、こちらに目をむけましょう。
私たちには「ある」のです。
それはあるがゆえに当たり前になってしまっていて感謝を忘れてしまっています。「ある」にフォーカスをあてて「ある」が本来の自分の状態なのだ、という理解をしましょう。
「ある」にフォーカスすると、傷が自然と治るように「ある」状態に戻ってきます。
日常を振り返る
日常を振り返ってみましょう。
嫉妬や不平等・不公平の感情は「ない」にフォーカスがあたっているというと書きましたが、この場合「ない」に意識がいってしまったと、残念がる必要はありません。
普段から「ない」という意識になっていることに気づいた、ととらえてみてください。「ない」に気づける能力が「ある」です。
もう一つは「ある」という状態の行動をしているか?です。
上の図で「ある」ということに意識を向けるという話をしましたが、これを読んでいる方は、何か特定のものが欲しい、という願いがはっきりしているでしょう。それなのに「ある」と感じられるものが、例えば「家がある」「仕事をしている」「両親が健在」など、だとすると、自分で「ある」と感じられるものと、欲しいと願うものは、直接的なつながりはありません。「ある」に意識を向けるための訓練です。
引き寄せという観点では、欲しいものが「ある」状態になって行動することが大切です。例えば、パートナーが欲しいのであれば、パートナーが普通に手に入る状態の自分はどんな日常を過ごすのか?寝て過ごしたり、悶々と家で悩んだりしないですよね?
日本に生きているということ
「ある」という感覚になる意識の持ちようについて、続きです。
これを読まれている方は、日本に生まれ育った方がほとんどでしょう。
まず、改めて認識すべなのは、日本に生まれたということが圧倒的に「ある」状態だということです。
日本に生まれて、日本語が話せて、水が安心して飲めて、治安に大きな不安を持つこともなく暮らせ、発達した交通機関や通信環境の恩恵を受けることが出来ている、というのは当たり前でしょうか?このブログを見ている方はほとんどの方がスマホを持っていると思います。この便利なスマホがある有難みが分かっていません。ひょっとしたらご自身でお金を払っていない方もいるでしょう。充分に「ある」のではないですか?
家族で暮らしている方は、ご自身が家事の中心かもしれませんが、中には朝食を作ってもらっている、掃除をしてもらっている、洗濯はお任せ、など支えを受けているかもしれません。親と(未成年の)子の関係であれば、例外もあるかとは思いますが、日常生活を維持することへの貢献は親が99%子供は1%だと思います。本当に「ある」に囲まれて生きているのではないでしょうか?
結局生きている
もう一つ根源的なこととして、最も重要な「ある」は、いま生きているということです。
もし、ミッションをすべて終えているのであれば、死んでいます。
私はお金に対する不安を持っていきていました。以前何度か病気をしていて、ある程度まとまったお金が必要だったり、生活費や教育費が増えてきたり、最近であれば物価が上がってきたり、と色々ありますが、この漠然としたお金に対する不安の正体は何なのだろう?と考えていました。お金がないことで望むような場所に住めない、おいしいものが食べられない、光熱費が払えない、いい服がかえない、人から低くみられる、、突き詰めていくと、お金がないことで苦しみが発生するのでは?お金が無くなることで生きていけなくなるのでは?という不安だったのだと思います。
過去に何度も、お金が足りなくなるかも、、と不安になったりとか、予想外に出費がかさみ今後大丈夫だろうか?と思ったりしました。でもあるとき、思ったのです。「いま普通に生きているな、と。なんだかんだ言って、結局乗り越えてきている」ということを。
私たちは今生きています。「ある」状態の何よりの証拠です。
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